犬のケージゼミナール 【その7】ハウスの中のトイレトレーニング

よくある間違い

さぁ、いよいよ室内飼育には欠かせないトイレのしつけについてのお話しです。

トイレトレーニングは子犬を迎えた当日から始めても構いませんが、ここで多くの飼い主さんが犯してしまう間違いがあります。

その間違いとはいきなりワンちゃんをお部屋でフリーにした状態でトイレトレーニングを始めてしまう(成功を求めてしまう)こと

まだ飼い始めて間もない生後2~3ヶ月齢の子犬にそこまで求めるのはさすがにレベルが高過ぎます…。

よく考えてみてください。

ハウスの中で寝床とトイレスペースの区別すら出来ていない子犬が、お部屋の中を自由に放された状態でトイレの位置を認識出来るはずがありませんよね?

どんな犬のしつけでも大切なのは段階を踏んでレベルアップしていくこと。

ですので、トイレのしつけもまず最初はハウスの中という限られたスペースでのトレーニングから始めましょう

最初のトイレトレーニング

多くの飼い主さんがハウスの中でのトイレトレーニングを難しく考えているようですが、決して難しいことではありません。

トイレトレーニングの第一段階であるハウスの中でのトイレトレーニングは寝床スペースと排泄スペースの区別が出来るようにするだけのこと。

つまり、適正サイズの(狭めの)ハウスであれば、寝床スペースさえ認識してしまえばハウスの中でのトイレトレーニングはもう完了したことになるのです。(とってもカンタン!)

ただ、広めのハウスを用意してしまうと、恐らく最初は余分なスペースのあちこちで排泄してしまうことになりますので、最終的にハウスの中の1ヶ所(トイレシーツ1枚程度のスペース)で排泄出来るように導いてあげましょう。

具体的なトレーニング方法としては、以下のように段階を踏んでハウスの中のトイレスペースを1ヶ所に絞っていく方法がおすすめ。

今回は“最終的に1/4のスペースを寝床に、さらに1/4のスペースをトイレに使う”ことを想定した例で説明してみましょう。

ハウスの中でトイレスペースに導く手順
【Step 1】

ケージの1ヵ所に寝床を用意します。(ここでは黄色いタオルが寝床)
最初は寝床以外のすべての場所にトイレシーツ(ここではA・B・Cの3枚)を敷き詰めておきます。
この段階では寝床以外のトイレシーツが敷いてある場所すべてがトイレスペースと考えましょう。

配置の一例

【Step 2】

用意した寝床をワンちゃんが“自分の場所”と認識し、なおかつ寝床以外のトイレシーツで排泄出来るようになったら、寝床に一番近い位置にあるトイレシーツを1枚だけ(ここではトイレシーツA)撤去してみましょう。
いきなりトイレシーツ1枚が減るのは減り過ぎと感じた場合はトイレシーツを半分に折り曲げるなどしても良いでしょう。

右下のトイレシーツAを撤去した状態

【Step 3】

トイレシーツを1枚撤去した後、残ったトイレシーツの中でも排泄する位置としない位置の傾向が徐々に出てきたら、次は排泄しない位置にあるトイレシーツをさらに1枚(ここではトイレシーツB)を撤去し、最終的に1ヶ所をトイレスペースにします。
この状態に慣れてくると、トイレシーツの上が排泄をする場所であることをおおよそ理解出来ているはずです。

左上のトイレシーツBを撤去した状態

【番外編】網スノコケージの場合

さらに当サイトが推奨するケージの床が網スノコ式のケージは直にトイレシーツを敷く必要がありませんので、最初から寝床オンリーで始めることも出来ます。
トイレシーツは網スノコ下の受け皿に敷いておけばイタズラされることもなく、消費枚数を節約することも出来るのでとっても経済的です。

床面にトイレシーツを敷かない状態

もし途中の過程で失敗を重ねてしまうようなことがあった場合はまだ完全に習慣付いていない証拠なので、ひとつ前の段階に戻す必要があります。

また、飼い始めて間もない(トイレトレーニング中の)子犬のハウスにトイレシーツを固定する『トレー』を置いてしまう飼い主さんがよくいらっしゃいますが、この段階ではトイレ用のトレーを置かないようにしましょう。

トイレシーツを固定したトレーは子犬にとって硬くもなく軟らかくもない絶妙な感触のようで、特に暖かい時期は熱がこもるフカフカのベッドを避けてトレーを寝床として使ってしまう子犬が多いのです…。(ペットショップでもトレーの上でお昼寝している子犬をよく見かけますよね…)

もしトレーを使うのであれば、子犬が『トイレシーツ=排泄場所』というルールをある程度理解出来るようになってから使うようにしましょう。

ハウスの中のトイレトレーニングが完了したら

ハウスの中でのトイレトレーニングが完了したとしても、お部屋の中でのトイレトレーニングがまだ完了していなければ子犬をお部屋の中で遊ばせている時に粗相をされてしまうこともあるでしょう。

でもそれは仕方がありません。

まだトレーニングが完了していないのですから粗相をしてしまうのは当たり前で、それを叱ってもいけません。

その段階で子犬をお部屋の中で自由な状態で遊ばせる場合、まずは子犬が行動出来る範囲を狭くして、なおかつ粗相をされても構わないスペースに限定して遊ばせるようにしましょう。

お部屋の中でのトイレトレーニングも考え方としては先程お話ししたハウスの中のトイレトレーニングと同じ要領で進めていけばOK。

お部屋の中で子犬が行動出来る範囲全体にトイレシーツを敷き、それを徐々に減らしていく方法です。

詳しくは姉妹サイト“子犬のしつけ.com”のお部屋でのトイレトレーニングのページで解説しておりますので是非こちらを参考にしてみてくださいね。