犬のケージゼミナール 【その1】ハウスが必要なワケ

ハウスはオリではなく“巣穴”

屋外飼育のワンちゃんって普通はお庭のどこかにハウスがありますよね?

でも、お家の中でワンちゃんを飼っている飼い主さんの中には「室内飼育にハウスなんて必要ないよ(^o^)」と考えている方もいらっしゃるようです。

でもちょっと待ってください!

それは大きな間違いです。

お部屋の中で飼い主さんと一緒に過ごすワンちゃんでもハウスが必要なのです。

私たち人間の感覚だと犬のハウスは『犬を閉じ込めておくオリ』と考えてしまいがちですよね…。

しかしながら、犬は本来小さな穴を掘って巣を造りその中で休む習性を持つ穴倉動物なので、ペットとしてお家の中で飼われているワンちゃんにもその“巣穴”に代わるモノが必要なのです。

そうです、現代のペットたちにとって“ハウス”こそがまさに巣穴なのです。

ハウスがあればワンちゃんは分のテリトリーでリラックスして眠ることが出来るのはもちろんのこと、囲われたスペースに入っていることで自分が守られているという安堵感を得ることが出来るため自然と落ち着いた性格になっていくのです。

このように愛犬を専用のハウスで飼育する方法を一般的に『ケージ飼い』(けーじがい)と呼びます

以前、お庭で放し飼いされているワンちゃんの気持ちを見事に表現したCMがテレビで放映されていたのをご存知でしょうか?

こちらがその映像です。

もうお解りだと思いますが、ここに登場するメガネのおじさんは“犬”です。

お庭で放し飼いにされているペットのジョンくん(メガネのおじさん)は見知らぬ外敵(通行人や郵便屋さん)の気配を感じる度に「ワン!ワン!(誰?誰?)」と不安におののいて朝から晩まで吠えて(叫んで)います。

このCMを初めて見た時に「何て見事な描写だ!」と感服したのですが、まさにこの状況こそがケージ飼いではなく放し飼いにされているワンちゃんの気持ちなのです。

室内飼育・屋外飼育を問わず愛犬を放し飼いにすると落ち着きのない性格に育ってしまうと言われている理由もこの映像から納得出来てしまいますよね。

ケージ飼いのメリット

そして、ペットにハウスを与えることで相乗効果として得られる大きなメリットが実はもうひとつあります。

それはケージ飼い(より多くの時間をハウスで過ごさせること)によって愛犬のしつけがより上手くいくようになるという非常に嬉しいメリット。

特にこれから子犬を迎える予定のみなさんは、ハウスを用意するか否かが今後のしつけを左右する重要なポイントになることを忘れてはいけません。

なぜなら、ハウスがない犬は必然的に飼い主さんと同じ行動範囲で生活することになるため、結果的に「自分は飼い主さんと対等なポジション」と勘違いさせる恐れがあるからです。

その“同じ行動範囲での生活”を積み重ねることにより、場合によっては「自分は飼い主さんよりも上位」と勘違いさせてしまうケースだってあり得るのです。

よく「ウチの愛犬はわがままで困っています…」といったお悩みを抱えたしつけにお困りの飼い主さんがいらっしゃいますが、その多くは子犬を迎えた当初からケージ飼いをしてこなかったことによる結果なのです。

もちろん最低限のしつけが出来た成犬であれば室内での放し飼いでも構いませんが、それでもいざという時に身を隠したり、安心して休むことが出来る空間(ハウス)は必要です。

そしてそのハウスこそが犬の習性を上手く活かし、なおかつ犬に負担を与えずに今後しつけをしていく上での基礎作りまで出来てしまうスーパーアイテムでもあるのです。

これから子犬を飼育する予定の方も、既に愛犬と暮らしている飼い主さんも飼育環境や犬種に見合ったハウスを用意してあげてください。

そうすることで飼い主さんと愛犬の双方にとってハッピーな結果をもたらします。

特にケージ飼いをしていない(愛犬にハウスを与えていない)飼い主さんで、しつけにお困りの方は今すぐハウスを用意すべきです。

犬の習性を上手く活かした飼育環境、すなわちケージ飼いはしつけ全般にプラスの影響を与えてくれます。

迷っている場合ではありませんよ。

今ならきっと間に合いますので、今すぐ行動に移しましょう!